ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

秋物どっさり入りました

テンチョです。


秋の新作が続々と入荷してまいりました。


残暑を見越した薄手の秋口アイテムではありません。


ガッツリ晩秋物です。


シャツ、デニム、チノパン、薄手ニットは勿論、レザー、綿入りステンコートなどが揃いました。



早すぎますよね。


恐らく本当に昔の人々は、吊るしの服など殆ど存在しなかったに違いありません。


あつらえるからには時間がかかる。つまり今時分は秋物を選んでおかないと、仕上がりが秋になるという事だと思います。



でもさ、今現在暑いじゃん。
そして、もっと暑くなるじゃん。
そして、今の吊るしの服なら、最低でも1週間で着れるじゃん。




何が言いたいかというと、現代のニーズに合わせて供給ペースを変えていかなければならないということです。



正直言って、今の時点で秋冬物を本気で欲しい人はいないと思います。
需要は無いが、新作という目新しさと、目の前の数字だけを追いかけています。


ニーズがあるかは関係なく、新作は上得意様に紹介する材料としての存在だけになってしまっています。



それはつまり夏物の価値を意図せず下げています。


夏物まだまだ売るほどごいます。



数年前、百貨店である伊勢丹はセールを2週間ほど後ろ倒ししました。
アパレルの自らの首絞め行為に歯止めを掛けようと考えたのです。



しかし失敗に終わり、元に戻ってしまいました。


とてもいい試みだったとは思うのですが、館内のメーカーやブランドも一緒に取り組まないといけなかったのです。
百貨店のおごりですね。



結局メーカーは7月1日(夏であれば)からセールで販売して、それを『前受け』という特殊な会計で、レジ計上しないシステムを使い、百貨店のセール初日に一気に計上しただけになってしまいました。
数字上は初日爆発ですが、中身としては事前に販売した会計を計上しただけの状態に陥っていたのです。



とても残念ですね。
この現象は世界中で一斉にセールを後ろ倒しにしないと、成立なかったのです。


国内に限らない理由として、例えばハワイでは6月からセールをやっているからそっちで買い物されてしまっては意味が無いのです。



そしてメーカーも納品時期を後ろ倒しにして、企画生産する必要があります。



世界中で温暖化が叫ばれているのです。
SDGsを高らかに掲げるのであれば、地球にやさしい生産方法を模索するよりも、現代の気候に合わせて、夏物の販売時期を3月から10月までに設定し直し、秋冬の生産量を減らしてみてはいかがか?



夏物の破棄する量も大幅に減らせると思うのですが。


そんな簡単すぎること、バカなテンチョでもわかるのですが、そうしないことには理由があるのでしょう。


そんな販売時期をズラすなどというチープな考えではメーカーのイメージがクリーンにアップしないからです。



『綿花を少量で沢山出来る技術を編み出した』とか、『生産量は同じでCO2を30%低減できる工場を作った』とかの方がイメージがいいのです。



これらから見えてくるのは、今のところ本気でSDGsに取り組む気はないという事です。
それをするとイメージが上がり、自分のところの商品が売れるからです。
売るためにエコロジーな建物や活動に湯水のごとく金をかけています。



本当にエコロジーな工場は稼働しているのか?
テンチョはとても懐疑的です。

難しく考えず簡単に考えてみてはどうか。
生産量を20%減らしてみる・・・ではダメなのでしょうか?
セールの売上に頼るほど作らなければよくね?って感じです。



以上です。