ネクタイって面白い
テンチョでっす。
ネクタイって絹とはいえただの布を剣状に縫い留めただけでしょ?
何で高いんだろう?
って思ったことあります。
というよりはなぜ手間をかけるの?
ネクタイのストライプは基本斜めです。
ストライプとは本来は縞模様のことです。
縦も横も縞模様はストライプ。斜めもね。
ネクタイのストライプが斜めの理由は生地を斜めに裁断するからです。
効率よく裁断するため。
それと生地の特性として大体のどんな生地でも縦横には伸びないが斜めには自然な伸縮があるものです。
巻く際に全く伸びないと超結びにくいので、程よく伸びるよう斜めに取ってあります。
もう1つはバイアス同士の生地の組織が程よく絡み合って、結び目をほどけにくくします。
着物の帯もそうですね。
我が稚拙な絵ですが。
ネクタイの表地が3パーツ構成であることは、ネクタイを普段から着用する男性でも知らない人は多いでしょう。
このオレンジで塗った分で一本分です。
生地の横幅はおよそ50㎝程度。
セッテピエゲという昔ながらの七つ折り製法だともう少し生地を使うのでしょう。
これに芯地を入れ、裏地を付け、縫い合わせます。
ネクタイは裏面中央で縫い合わされているのですが、ギッチギチに縫うのではなくある程度余裕を持ってふんわりと縫ってあります。
生地の自然な伸縮にステッチも同調するためです。
小剣の中から覗くスリップステッチはネクタイの形が崩れた時などに使います。
使い方はChatGPTにでも聴いておくんなまし。
こんな剣状の帯でもかなりこだわって作られています。
正直弊社のユニフォームは1年ほど前からネクタイをしないスタイルへとなりました。
清々していたのですが、最近少し恋しくもあります。
まったく勝手ですね。
以上です。
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