ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

業界ウケと消費者ウケの乖離

カッコいい言い方をするとインポートラグジュアリーファッションブランド(長っ)で従業員をしているテンチョです。
外資服飾メーカーとほぼ同義です。

テンチョのような職業は比較的競合他社スタッフとの交流が多くなります。
それは単純にライバルというわけではなく、狭い業界で他ブランドに知り合いが沢山いることと、情報交換などの目的もあります。


弊社内の人間よりは同じ商業施設や並びの路面店の人間と仲良くなることが多いです。


そんなアパレル業界人は一般消費者層とは違ったブランドアイテムが欲しい、憧れる傾向があります。
業界人が好きなブランドを連ねてみるという需要の無い内容です。


基本的にはイキる為のブランドは少ないので、知らない方も多いのではないでしょうか。
業界人でも外見だけでそれとわかる人はいないでしょう。


「知ってるよ」って方は結構ツウです。
積極的に調べないと基本ヒットしないブランドなのかなと思います。




N°21(ヌメロヴェントゥーノ)


デザイナーのアレッサンドロデラクアが手掛けるブランド。


丸いシルエットと明るく優しい素材感や色使いでシンプルさが目につきますが、細部で遊びが効いていたり、尖った靴のデザインであったりと、特徴を出すバランスが秀逸です。





SACAI(サカイ)


現代のザ・ジャパンブランドの代表格でしょう。


御三家と言われたコムデギャルソン(川久保玲)、イッセイミヤケ(三宅一生)、ヨウジヤマモト(山本耀司)はそれぞれが信者のような熱狂的ファンがいるように、サカイ(阿部千登勢)もそうなりつつあります。
新作発表がパリということもあり、日本より海外の評価がかなり高いです。





PATOU(パトゥ)


以前の記事で取り上げた気がしますが全然覚えていません。
女性らしいラインと上品さと奇抜さを併せ持っています。
誰しもが着こなせるものではないかもしれませんが、一つ一つの商品を切り取って見て見ると自分にも落とし込めそう(テンチョという意味ではないです)なデザインになっているのも素晴らしいです。







アパレルで長いこと働いていると、分かりやすいロゴや分かりやすいデザインで『高価な物である』という見せびらかしよりは、高いけど分かりにくい『分かりにくいのに高い金払う』ということに喜びを感じることになるんですよね。
これ、不思議なんですけどね。



業界人でウケが良くても一般消費者が良いと思わなければ意味ないですね。
上記ブランドは消費者にも一定の人気はあります。
しかし一般的にはややマイナーです。


テンチョとしてはブランドロゴやブランドアイコンでのデザインよりはシルエットや色使いやカッティングデザインで選びたいと思います。


業界ドップリです。



以上です。