ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

接客の愚痴

やさぐれテンチョです。


※今回は久しぶりに腹が立って、消費者を馬鹿にした描写があります。



先月のことですがお店に男性から一件の電話をスタッフが受けました。
「そちらで5年前くらいに買ったダウンジャケットの裏地が擦りきれたので見て欲しい。近日中に行きたい」と。


当然快諾です。


その日の夕方にご来店されテンチョが承りました。
男性客「先程連絡した者です。こちらで4~5年前に買ったんだけど裏地がこんな感じになってしまって、クリーニングも中身(ダウン)が出てきてしまうので受けられないと。」



確かに右前身頃の裏地がウエストラインのあたりで横に擦ったような破れが見てとれました。


テンチョ「畏まりました。パンツのウエストと擦れてしまったのでしょう。似たような色の生地をツギハギの要領で直すというのはでいかがでしょう?今週中には見積もりを電話にてお伝えできると思います。」


男性客の表情が曇りました。



男性客「まあそれはいいとして、そんなに当然のように対応してますが、これ35万もしたんですよ?それで裏地が4~5年で擦りきれるってどうなんですか?ユニクロ(ユニクロに失礼かと)でもそんなことはなかった。」




テンチョ「そう思われるかもしれませんね。高いお値段のコストは堅牢な作りには掛けられておらず、素材ときれいな作りと凝ったデザインギミックに使われているんです。体に沿うようにきれいな形のカッティングだからこそ裏地とパンツのウエストが接触してしまうのかもしれません。」



男性客「日本法人で企画したときにそのリスクを検証しないのか?」



テンチョ「当メーカーはイタリア本国で企画デザイン製造されて販売しております。申し訳ないことですが日本で企画したとしても、9年前(タグを確認してからの嫌味)に販売したジャケットの裏地が破れないようには配慮しないと思います。」
因みに自己申告では35万とおっしゃっていますが実際には22万です。
それでも高価であることには変わりないですが。



なぜか少し表情がなごみました。


男性客「あーよくわかりました。つまり現場や本国以外の意見は商品企画には反映されなくて、本国からそのまま商品が入荷されるのですね。ある意味皆さんは大変なご職業ですね。」



これはなかなかのカウターでした。
テンチョを雑魚とすることで、こいつに文句言っても仕方ないとする嫌味だと思います。


まあいいでしょう、ここでテンチョの体裁を崩すことで9年前に買ったダウンの裏地が破れたという文句を吸収できたのですから。



後日何度見積連絡してもなかなか電話に出ず、繋がったと思ったら「ダウンだからゆっくりやってもらっていいですよ」だって。
別にテンチョが修理しているわけじゃないですけど。


ズルズルと関わらずにさっさとお渡しまで漕ぎ着けて切り上げたい。


ここでもちょっとした愚痴ですが、そもそも工賃なんですから時間がかかれば料金も高いわけですよ。イチイチそういうところが気に入らないのです。


それに加えて見積の電話口でも「アパレルの知り合いから聞いたけど、御社の裏地のアセテートは裏地としては耐久性が低いから、今後はポリエステルやポリアミド(ナイロン)などにしたほうがよい」とアドバイスをよこしました。


雑魚だから現場の意見が吸い上げてもらえないと認定されたのではなかったでしたっけね。








色々言いたいことはあります。
プライドは低い方ですが、それでもテンチョの体裁は男性客にもスタッフにも整えられないままですから。


「九年着て壊れたとか言うならチタンでも好きなだけ着てろよ!」って感じです。



ついつい語気が強くなってしまいました。

以上です。