ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

お前が言うなとツッコミたくなる記事だよ

テンチョです。


改めてアパレル業界20数年のズブズブのショップ店員やってます。


ここ数年ずっと思っていて少しずつブログでは吐露しているのですが、この時期になるとやはり思ってしまう風物詩的思考。


それがセールってほんとクソだなっ!です。


これは消費者はあまり悪くないと思います。
業界が悪い。


自信をもって仕入れた、作った製品を安く売るってどういう神経しているのか。
フルプライスで買った人のこと考えているのか?
だったら最初からセールプライスで売ればいいではないか。

そして客質もメチャクチャ下がる。


スーパーの鮮魚とかお総菜などの消費期限が短い物はそれは仕方ないでしょう。


「ファッションはなまもの」とかいうわけ分からん理屈あるけど、そんなことないから。



元々どういう流れでファッション業界がセールしだしたかは知りませんが、少なくとも今は競合を出し抜いたり負けないように安く売りだすことで、利益度外視で売れ残りを現金化するわけですね。



ハッキリ言ってダシ抜けてないからっ!
大手でいえばルイヴィトン、プラダ、ディオール、エルメス、グッチ、シャネルなどなど。
セールしなくて涼しい顔で今日も今日とて大人気。
ルイヴィトン、ディオール、エルメス、シャネルに至ってはアウトレットも出店していない。


セールしてしまうお店やメーカーはそもそも負けていて勝てないのだよ。


新興ブランドなどは目の前の数字を欲しがらずに歯を食いしばってセールを拒否しないと、セールをした時点で頭打ちがあります。



フルプライスでお買い求めのお得意様を裏切る形になり、お得意様がセールで買うようになります。
そしてセール期に限って現れる常連も多くなり、その人たちが得意顔して長居をすることになります。
もとはフルプライスのお得意様だったので同じ待遇を要求してくる。


そして二言目には「安くなることまた連絡して」と言い出す。


これは絶対的にメーカーやお店が悪いと思います。

閉店や撤退を考えていないのであればセールすることに長期スパンではメリットがないです。
他のメーカーやお店もすぐにマネできる手法で差別化なんてできないんです。
そんなの差別化でも何でもない。
ブランディングってそういうことではないです。



品質、デザイン、接客の質、整ったサービス、お店の雰囲気、そいういったことで差別化しなくてはならない。
それらも含めて『商品』だという認識をさせなければならない。




セールや価格の叩き合いのなれの果てがBIGMOTORです。
但しサービス業(つまり形なき製品)が成長しないのは消費者の責任も大きい。
これについてはまたの記事で展開します。


現代は商品サービスの価格がメチャクチャのグチャグチャ。
商品サービスに適正な価格をつけて販売することで、適正な賃金が払われて良い循環が給料を上げるのではないでしょうか。





以上です。