ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

デザインを現物化する意味

テンチョです。



8/30~9/4東京コレクションが行われました。


お節介なので一応申し上げておきますと、これは2022年春夏つまり来春のコレクションが発表されたという話です。


東京に限らずですがパリやミラノやNYでも行われるランウェイショーは、毎回これまでの概念を大切にしながら壊そうとし、誰も表現したことのないことを具現化する意欲の結集のように感じます。


それはそれは奇抜でありながら服としての概念だけは明らかに崩されていない。

だたしリアルクローズではないことは明らかな物も非常に多いです。
実用性のないものを具現化する理由とは一体なんなのでしょうか。


絵(イラストやサイバー空間)の中だけで存在するに留めることは出来ないのか。
天女の羽衣のようにフワフワ浮いているように仕立てる洋服の技術は必要なのか。
必要は必要です。
技術の追求が終わるときはその技術が要らなくなった時です。



イラストでデザインするだけなら洋服のデザイナーでなくても出来きます。
裸の人間に大蛇を巻き付けるイラストを描いて「これが服だ」と言われても困ってしまいます。
GaGaの肉のドレスはギリギリですね。どちらとも言えます。
要するにアートとデザインの線引きともいえるのかもしれません。


聖闘士星矢のクロスは実物を作れるのか?作れたとしてどのように着るのか?着用できたとして、その角度その長さを保って歩くこと(激しく動けなかったとしても)が出来るのか。


人間が身にまとうことが可能で、ある程度なら動くことが出来るという『服』として成立するのか否かを考えながらデザインするのが服のデザイナーなのだと思います。
デザインが服として実現可能でなければ絵に描いた餅、服としてのデザインと呼べないのだと思います。

現在のファッション市場は相変わらずストリートスタイル。
テンチョも好きなのですが、そろそろ皆飽きてきている。
大きくて肩落ち、半袖なのに肘丈のTシャツは素敵ですがお腹いっぱい。
ミニマルスタイルなだけに重箱の隅も早めにつついてしまった。


次の流行はアップサイクルからのデコラティブだと予想します。
それはまた今度の機会にしておきます。



来年の秋冬コレクションがどう変貌するのか楽しみになってきました。



以上です。