ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

遅々として進まぬ本格的なサステナ

丸店印のテンチョです。


ファッション業界はサステナブルに対して常に敏感です。
ファッションでの新しい提案においてどのように環境負荷に取り組んだかということも説明する責任があるという空気感が強い。


それはあくまでも業界内でということを付け加えておく。


服を買う多くの消費者(ここでは日本人としておく)は少なくとも商品のサステナブルに興味はなく、環境負荷軽減というのは『お買い物』の動機付けにはなりえていない。


一方家庭生活の面では食事に関する物事やゴミの破棄工程、リサイクルという観点は1人1人の行為が間違っているかどうかに関わらず意識は高まった。


レジ袋有料化、ペーパーストロー、電気自動車の普及なども、大した解決策ではないにしろ大衆が取り組む大きなトリガーになっていることは間違いないだろう。

インスタではインフルエンサーがオシャレにサステナしている姿を晒している。
クルマ業界でもファッション業界でも食品業界でも持続可能な世界を掲げてモノ作りや研究や理論が日々行われている。


・・・・・・・なのになぜ買う物を選ぶときになるとサステナブルだから買うとはならないのか?




それは供給側の訴求と政府の製造・研究援助がが足りないことにだと推察する。
更にサステナブルを日本社会全体としてクルマばかりにフォーカスしきっているからではないのか。
新車は低燃費、低負荷な排ガスというのが当たり前。
だから買うときにそんな当たり前を配慮する必要が無い。
それと同様に日々消費する物も当たり前に環境負荷に配慮されているもので構成すればよいのでは?




それを踏まえて我々のファッション業界はどうか。
敢えて辛辣に言わせて頂くと、アパレルを製造する際、各社沢山のコストを割いてサステナブルな製造過程を構築しているのに、消費者にそれをリーチできていないようではまるで意味がない只の自慰行為。
会社ばかりがサステナブルに悲壮感を持って製造している。


何故リーチできないのか?


・・・・・・・それは現場にリーチしないから。


現場がその良さを理解できていないからお客様にも伝えられない。




もう1つ。
自社が扱う商品全てがそういった配慮をして製造がされているのならまだしも、一部商品がそうだというのは良くない。
全部を一気に入れ替えは無理なのはわかるが現場の身にもなって欲しい。


2枚の同じようなTシャツで一方は5000円、もう一方は環境負荷に配慮したTシャツは7000円だったとしたら、消費者はどちらを選ぶだろう。


当然5000円の方ですね。
何故なら5000円のTシャツがもうそこにあるから。
もう作っちゃったなら環境を変えようがない。


だったら5000円の方は排除し『環境負荷に配慮した製造に切り替えたので、今までの同じようなTシャツが7000円になります』とすればよい。
しかしそういった配慮に消費者は食いつかない。
デザインが悪かったら、それがどのような素性であれ買わない。



デザインということは環境負荷なのさ。
TOYOTAのC-HRが売れたのは無駄なデザインとは思わないのか?
プロボックスやサクシードで何故満足しないのか?
無駄なデザインは環境負荷だぞ。



今持っている物を大事に使うってのはサステナブルではないのか。
新たに作らなんくてよくない?
虚構のエコなど要らんのだよ。




以上です。