ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

年末年始特有のトラブル

テンチョです。


12/17のことです。


私が店舗を早番で帰路についた後、毎年お越しになる年末来店のお客様がいらっしゃったようです。


その女性客は沖縄の方なのですが一時的に東京へやってきているらしく、来店日の翌々日には沖縄にお帰りになるとのこと。


複数個所にわたりお直しが発生しており、年内に仕上げ年内に配送着がギリギリのスケジュール。


翌日お直し屋さんが集荷に着た際にテンチョが渡したのですが、そこで伝票をチェックしてみると、計っておかなければならない場所や指示しなければならない箇所の記載が抜けていました。

分かりにくいとは思いますが下記画像はwomen'sのニットジャケットの修理伝票。
袖丈が左右ともに5㎝詰め、元の寸法が47㎝なので42㎝に仕上げる
着丈(服全体の丈)を2㎝詰め、77㎝に仕上げる

という意味です。


伝えようという気が全く感じられません。
他人に自分の意思を汲み取れという慢心が見えるクソ伝票です。


ツッコミどころとしては
・誰でも分かるように伝票を記載するという概念が完全に抜け落ちているように感じます。
・ポケットのしつけは自分で外しなさいって感じです。
・そもそも計ってみると着丈は元々77.5㎝のようです。2㎝詰めるのか77㎝に仕上げるのか分からない。
・画像には出せていませんが納期の記載漏れ。


年末で大忙しだったこともあり、やや集中力を欠いていたのかもしれません。
業者にお渡しした際に着丈は詰めないことを前提に後日確認してからお知らせしますと伝えました。
実はこの時点でお直しの年内納品はリミットの日でした。


翌日スタッフが出勤してきて、前の資料や前任者などに確認を取り、着丈の仕上がりは2㎝ツメ(75.5㎝仕上がり)にすることになったようです。



12/25に納品されてきて確認してみると、なんと着丈が詰まっていません


業者に確認してみると、「後日連絡いただいたときに納期の話はありましたが、着丈の指示はなかった」というのです。
そして12/26に業者に渡したとしても1/8仕上がりが最短とのこと。


当該スタッフに確認してみると、各方面に連絡していて修理業者に着丈詰めの実行を指示しそこなったかもしれないとの事。


お客様の秘書の方に確認した所、お買い上げ時秘書の方も同行していたそうで、着丈詰はご本人がちょっと気になった程度で、ご本人も気分屋なので納期を優先しましょうという提案がありました。
いきさつの説明はしておいて頂けるとのことで何とか怒られずに済みそうです。


本来お約束をこちらのミスで守れなければ、手持ちで沖縄にでも届けるのが顧客商売ではあるのですが、どんなに店舗の人員(私を含む)が休みなく働いたところで着丈詰はできません。
残念ながら謝罪しかない状況でした。
今回はお客様に甘える結果です。


テンチョが業者渡しの際にチェックしておきながら、最後までケアできなかったことが無念でなりません。
気を引き締めていかないと再確認しました。


事前であれば数分間を費やして確認すればよいものを、怠った結果何十倍もの労力と時間を費やす羽目になることを改めて実感。


リスクマネジメントとクライシスマネジメントとは難しいものですね。



実はテンチョが今のメーカーに就職してから一度もお客様の逆鱗に触れたことがありません(細かく腹を立てさせたことはあります)。
このことは人材のおかげという事ではなく、単にメーカーの特性なのだと思います。


テンチョのような一介のサラリーマンではとてもではないですが手が出ない価格を扱っています。
つまりこれは裏を返すと、本当に必要な服ではないという事です。


だからこそ『この日に使おうと思っていた』とか『今すぐ着用できないと意味がない』などのクレームが起りにくいのかもしれません。


お客様というのは残酷で同じ商業施設に入っている店舗には等しく同じサービスを求める傾向があります。
メーカーの特性やターゲット客層は全く見てはくれません。


メーカー特性にあぐらをかかないよう気を付けたいと思います。



その後、私からのネチネチとした指摘がスタッフに入ったことは言うまでもありません。

スタッフへの指摘は自分への戒め。
手綱を緩めることは自分を甘やかすことと同義。




以上です。