魔法の言葉
店長のテンチョです。
ここ2週間くらいで、少し変な方の来店が続いています。
ここで『お客様』と表現しないのは、買い物をする、または買い物をするつもりがない方々だからです。
表面上はお客様と呼ぶこともありますが、事実はお客様ではありません。
来店される全ての方がお客様とするならば、万引き犯もお客様となってしまいます。
そしてこれが一番厄介なのですが、その当人もお客様という自覚がありません。
それが証拠にどれだけぞんざいに扱っても、客相(お客様相談室)へクレームが入りません。
サクラくらいにはちょうどいいという感覚で相手をすることが殆どです。
かといって仲良くなりすぎると面倒を押し付けられそうで、付かず離れず。
「店長」と私に声がかかると時、必ずテンチョの表情が曇ります。
何故なら普段接客でもお客様を介さない仕事でも、テンチョが店長と呼ばれることがないからです。
『店長』とは敬称であり、本来お客様とは関係のないことなはずです。
取引先相手の前で自社の部長のことを「部長」とは言いませんよね。
いくら自社の田中社長だろうと、取引先相手の前では「今、田中を呼んでまいります。」と言います。
なのになぜ敢えていつも呼んでいない敬称でテンチョが呼ばれたかというと・・・
スタッフにとって都合の悪いことが起きたからです。
それは大概の場合クレームではなく、自分がアポを取ったお客様が来たから、今目の前にいる上記のようなお客様を相手にしてほしいとか、他店舗へ面倒なお願いをするのをやってくれないか、といった具合です。
そしてことが終わると「〇〇さん」となるわけです。
まあ店長と呼ばれるのは私としてはあまりしっくりこないのでその方がいいのですが、一方で『店長』としては認められていないのかな?という思いもあり複雑です。
日々精進。
本日のワンポイント
季節外れではありますが、毛玉って嫌ですよね。
結構高いものほどできやすいイメージです。
つまり品質と毛玉のできやすさはあまり関係ないということですね。
素材や製造工程で多少の誤差はありますが、毛玉が出来にくいモノは品質が良いというのはどうやら間違っているようです。
細かいことは省きますが、そうなんだから仕方ないと思っていただければ幸いです。
毛玉ができやすいモノとしてはニットです。
ニットとは編み込んだものの総称です。
ニットでできたトップスをセーターと呼んだりカーディガンと呼んだり。
ニットでできた襟巻をマフラーやストールなどと呼ばれます。
表面はこのように毛羽立ち、その毛同士が絡み合い毛玉になります。
ウールなどの温かみのある素材の大半が、1本1本が長いため、絡み合っても抜け落ちず生地の表面にとどまっている状態を毛玉と言います。
カシミヤの表面拡大。
コットンニットは繊維が短いため留まらずに抜け落ちてしまいます。
だから毛玉になりにくいんですね。
コットンニットの拡大。
繊維の何十本かを撚(よ)り合わせて1本の糸を構成し、その糸を束ねて毛糸を作ります。
その束ねる際に強く撚り上げれば毛羽立たない生地を作れますが、空気が入る余地がなくなり暖かくない生地になります。
強撚(きょうねん)糸と呼ばれ、シワができにくく強い生地が作れます。夏物に多い印象です。
つまり温かいフワフワの生地を作るには、毛羽立ちや毛玉をできやすくする裏返しでもあるのです。
毛玉取りの電気シェーバーのようなもので刈り取ると、毛羽立っていないフンワリも刈り取っているのです。
キレイになる代償として質感や温もりも奪い取っているのです。
じゃあどうすれば?
毛玉だけを1つ1つ切り落としていきましょう。
面倒なのでプロに任せましょう(笑)
以上です。
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