麻素材は優秀
テンチョです。
これから夏本番ですね。
夏は汗かいてベタベタするし、匂い気になるし困りますよね。
麻という選択肢をお勧めします。
麻の中でもリネン、ラミー、ヘンプ、ジュートなどがありますが、衣類で用いられるのは主にリネンが一般的でしょうか。
ヘンプは帽子などの小物で見かけたことがあります。
ラミーは何度か見かけたことがありますが、一般的にラミー素材の衣類は流通が少ないですね。
ま、麻と大枠で表現していきます。
生地としての特徴
- 丈夫で長持ち
- 速乾性(通気性)に優れる
- 抗菌性に優れる
- 保温性に優れる
- 吸水性に優れる
- 毛羽立ちにくい
- 張り腰がある素材
などがあげられます。
ここで少し疑問が出てきます。
通気性が良く保温性が良いとはどういうことなのか。
ツイードや毛皮などと一緒と考えていいでしょう。
風がなければという但し書きが付くという事です。
だからシーツではそれが発揮されるのでしょうね。
しかし主に夏素材と捉えたほうが良いでしょう。
弱点としては
- 退色しやすい
- 皺が付きやすい
- 伸びにくい
- 生地に節感がでやすい
- ドレープしない
- 縮む
あたりです。
これらは特性でもあるので受け入れるしかありません。
麻の素材ってわりと一見して分かりますよね。
それでいて着用しているのに皺が全然ないと「化繊?」と疑ってしまいます。
つまり皺が寄らないと麻っぽくないのです。
くちゃくちゃに着ればいいのです。
さて、生地としてのオススメはここまでで、ここからは植物としての特徴です。
麻は北海道から沖縄まで、つまり亜寒帯から亜熱帯という異なる気候で栽培できる生命力を持っている、と聞くと驚きませんか? やせた土地でもすくすく育ち、農薬や肥料は他の作物よりも少なくてOK。土壌への負荷が抑えられ毎年同じ土地で育てることができるのは、田畑面積の限られた日本においてメリット大です。もうひとつの特長は、生育のスピード。3月に種まきを行うと7月には2~3mまでに成長し、3カ月ほどで収穫ができる点も太古から重宝されてきた理由といえるでしょう。全国どこでも素早く力強く育つ麻は、多種多様な生活用品ができるため、石油と森林の代替資源として期待されています。
大麻草というと、とても悪い響きですが、それはあくまでも植物の一成分であって、素材としての麻は日本でも昔から愛されている植物です。
『鬼滅の刃』に登場する禰豆子(ねずこ)の着衣の柄は、ピンクですが麻の葉模様と呼ばれる伝統的な模様です。
ポリエステルなどの手軽な化繊を選ぶのもいいですが、天然素材を選ぶという選択肢はどうでしょうか。
ポリエステル繊維は同じく速乾性に優れますが、速乾とは蒸気のみを逃がす、つまり汗の成分は生地に残るので、菌が繁殖して臭うことが多いですね。
麻は抗菌作用もあるので臭いの心配も軽減されます。
洗濯の手間が少しありますが、干す際に少し伸ばしてあげて、普段着として着るには、洗いざらしでいいと思います。
麻素材を好きになっていただければ幸いです。
以上です。
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