ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

青年海外協力隊になりたい?

店頭状態が続いているテンチョです。



何もないもんで、5年前に26歳の部下が辞めると言い出した時のことを紹介します。


アパレル業界しか知らないのですが、比較的転職率が高いといわれています。




前々からモチベーションやパソコンの閲覧履歴や同僚から様子をうかがい、退職するんだろうなと感づいていました。



少し冷たいかもしれませんが、ずっと同じメンツで働けるとは思っていないので、私は辞めたいという人間を止めることは余程なことがない限りしません。


どんなに可愛がっていた後輩でも、相対的に見て貢献度が高いとは言えないただの1人前だったので残念ながら止める理由はありませんでした。
どんなに寂しくても。





さて、退職の理由を聞いてみると青年海外協力隊になり、海外でボランティアをしたいとのことでした。



海外に一度も行ったことの無いヤツがパスポートまで入手して様々な下調べをして、各方面に申請書を出したようです。


それが通るかどうかは分かりませんが、その覚悟に意思の固さを感じました。





上司に報告したところ、その上司はヘラヘラ笑いながら「なにそれ?本気かね?若さ故の・・・だねぇ。」とのこと。


私は「本人は本気です。彼が辞めるまでの段取りはこちらで組ませてください。」と承諾を得て電話を切りました。


内心腹が立ちました。
その上司は本気でバカにしてたと思います。




テンチョはゴリゴリの資本主義の中で結果を出そうと決意した人間です。
その上司は資本主義の中で結果を出し続けている人間です。
そういう意味ではテンチョよりも優秀です。


しかし資本主義下で野心をもって上へ上へと目指すなかで、資本主義とは全く別もしくはその主義が通用しない世界があることがわからないのだと思います。


その中だけで優秀で、その中だけで評価され、その中だけで立場が上なだけだとうことがわからないのでしょうか。



「俺よか頭いいくせに」と当時ムカついた記憶がまだ鮮明に思い出せます。




青年海外協力隊は発展途上国の生活環境や教育環境を整えるような活動だろうとバックリと考えています。
大げさにいえば地球を良くする活動ともとれます。


お金を稼いで豊かな暮らしをすることや、安定した暮らしを求めることよりも、地球のための活動の方が尊いとテンチョは感じます。




私の上司には「成績争いから逃げた」ように見えたのかもしれません。
サスティナブル(←正確にはsustainableなのでカタカナではサステイナブルだと思うんですけど…。)やSDGsという口当たりのいい意識高い系の言葉が流行るよりも前に、既に活動していた彼をテンチョは尊敬しています。



以上です。