ポンコツ店長の奮闘記

店長の日々の出来事や葛藤の日記にしていきたい

テーラードジャケットはボタン一つ

仕事以外ではスーツはおろかテーラードジャケットすら着ないテンチョです。



文化服装学院の出身者は本当にファッションを愛している人が多いため、普段着も非常にスタイリッシュというか、妥協なきこだわりを貫いている事が多いです。



昨年の一ヶ月半に及ぶ緊急事態宣言での休業でも毎日朝7時に起床し、ヘアスタイルを整え、今日着たい服装に身を包み、家でDVDや配信動画などを見ているという人もいるのです。


ええ身近に。
外出予定のない家中でテーラードジャケットなどテンチョはムリっす。




テーラードジャケットとは所謂スーツの上着の形のジャケットのことを指します。
スーツの上着もテーラードジャケット、単品でもテーラードジャケット、ブレザーはテーラードジャケットの細分化ですので大枠はテーラードジャケット、要するに形の名称ですね。


最近に限らずテーラードジャケットを日本人が着用しだしてから150年に満たないと言われています。


ですから着方の詳細も知らなくて当然なのかもしれません。


現代のテーラードジャケットのトレンドとしては2つボタンです。
20年ほど前は3つボタンのトレンドもありましたが、その期間もごくわずかで、それ以降はずっと2つボタンです。


この2つボタン、誤解されやすい形をしているのですが、ボタンを留めるならば上一つです。
現代のテーラードジャケットは騎乗することも想定されて作られており、2つ目を留めると窮屈なので留めないスタイルになりました。
無理矢理形をカスタムされたので、下のボタンは付いてはいますが留めないのです。


お腹が出てるって?気にしてはいけません。



本来騎乗を想定されていない物は、当然2つとも留めてもおかしくない裁断だったのですが、現代の物は立ち姿で2つ目を留めると明らかに変な皺がでて、一つ目と2つ目の間に変な膨らみが出来てしまします。


これが騎乗を想定されていないダブルブレストですと変な膨らみが無くなるのが分かるでしょうか。



キッチリ見えたいので2つともボタンを留めたいという意見もあると思います
が、基本的に理由を知らなくても、アパレルの心得がなくても、2つとも留めてる人を見たら「あーやっちゃってるね」と思われます。


意図と結果が真逆を向いています。
つまり結果的にキッチリしているように見えていないという事です。


残念ながら女性服でも学生服のブレザーでもなんでも同じです。


とても高いジャケットやスーツもボタンを2つ留めているだけで、残念な印象しか残りません。
ボタンを留めない方がまだマシです。



お気をつけください。



以上です。