コーディネートを引き算しない選択
テンチョです。
コーディネートって難しいですよね。
でも『難しい』という一言で片付けると何も考えていないようにも感じます。
太古の昔から『柄と柄を1つのコーディネートに入れない』という理論があります。
『コーディネートは引き算』こういう論調もありますね。
この傾向ってなんなんでしょうかね。
オシャレに興味ある人が目にする文句としては弱すぎる気がします。
だって引き算すれば何でも統一感出ますよね。
ここでいう引き算はデザイン特徴を削り、コンサバにすること。
コンサバとは消極的、保守的。
混合され気味ですが、コンサバスタイルとミニマルスタイルとは別です。
ミニマルとは無駄のないことであり、そういうデザインです。
例えば下の画像はミニマルにデザインされたファッションです。
めっちゃ攻めてます。
無駄は排除されていますが、これはコンサバではありません。
トレンチコートは無駄が沢山ついています。
ガンフラップ、エポーレット、チンストラップ、ウエストベルト、アンブレラヨーク。
トレンチコートそのものが世の中に認められた存在であり、着用する事が当たり前のアイテムだからコンサバなのです。
そもそもミニマルとコンサバは別のベクトルなのです。
オシャレってどう攻めるかだと思うんですよ。
そこで引き算という単語で攻めるなと言われても…
は?
ですよ。
柄同士をぶつける最たる例がこれです。
いや、上手すぎるでしょ!
クセの強いオーバーサイズのキルティングガウンを、シャープな印象のストライプシャツと合わせるというウルトラC難度です。(デザインが優れているということもありますが…)
雰囲気の相反する両者はアイテムの色使いだけで繋げられています。
シャツをよく見ると、上着の肩に僅かに入ったグレイッシュブルーをベースに、ボルドー×ネイビー×ホワイトのリボンストライプが入ります。
両者の色使いは完全にリンクしているのですが、バランスを変えてあるのがニクいです。
エスニックな上着を清潔で洗練された雰囲気に仕上げています。
腕まくりは上着の面積を削ることで、軽さを表現しているのでしょう。
引き算は有効な手段ではありますが、このガウンを用いて他を全部引いてしまうと、ガウンのクセが殊更強調され、エスニック感全開です。
柄をぶつけるからこその結果ですね。
まあこのコーディネートはプロのスタイリストさんでもなかなかできないエグいセンスです。
テンチョは一生かかってもなし得ない技ですね。
以上です。
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